マツダCX-5:宇宙の旅

マツダのSUV、コスパの高い「2代目CX-5」と私のカーライフ

マツダの決算説明会資料からCX-5の今後を読み解く(2017年3月期決算)

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 去る4月28日、マツダの決算が発表された。

 公式ウェブサイトで公開された決算説明会資料を見ると、マツダという会社の将来ビジョンが見えてくる。

 今回はその中から、CX-5に直接関係ありそうな部分をピックアップし、近い将来このクルマがどのように変化・進化していくのかを想像してみる。

2.5Lガソリンターボ投入?(p.18)

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 『2.5L直噴ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」の搭載車種を拡大』とある。

 2.5Lガソリンエンジンといえば、現行車種ではCX-5とアテンザに搭載されているが、ターボエンジンは今のところ無い。資料では「搭載車種を拡大」と言っている。単に「投入」ではなく「拡大」と言っているところを見ると、少なくとも2車種以上、複数車種への搭載を検討していると読み取っていいだろう

 車格と現行の2.5Lの採用状況を考えて、まずはCX-5とアテンザに搭載されると考えるのが自然か。(もしくは今後日本で発売予定のCX-8も?)

 アテンザは現行モデルが2012年発売なので、今年か来年あたりにフルモデルチェンジすると思われる(予想)。すると、そこでのターボエンジンのお披露目が濃厚だろう。

 CX-5は、次のマイナーチェンジになるだろうか。時期は想像の域を出ないが、2018年あたりにマイナーチェンジ、2019年あたりにビッグマイナーチェンジがありそうなので、そのタイミングかもしれない。

販売ネットワーク改革(p.19)

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 『ブランド価値向上』のため、『販売ネットワーク改革』を行うという。北米の事例では、『新世代店舗』や『販売店報奨制度の変更』を行ったとのこと。

 ディーラーのブランド価値向上というと、レクサスなどの店構えを思い出す。すでにマツダは店舗デザインをメーカー本部が監修した新世代店舗、いわゆる「黒マツダ」を出したり、正価販売(値引きしない)を進めており、レクサスの手法に似せてきている。

 マツダくらいのシェアの企業が、そのような個性化・差別化の方向に経営の舵を切るのは、厳しい市場競争において好ましい動きだと私は考える。

 CX-5と直接は関係しないが、ディーラーの雰囲気もいい方に変わってくれればと思う。

高燃費エンジンの登場?(p.22)

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 まず『電動化』。もしかしたら今後のマイナーチェンジでCX-5にもハイブリッドなどの採用があるかもしれない。

 次に、『SKYACTIV GEN2(第2世代)』が登場する予定だ。過去に、「予混合圧縮着火(HCCI)」エンジンを2018年末までにマツダが世界で初めて実用化すると報道された。HCCIは、点火ではなく圧縮によってガソリンを燃やす技術だ。

 『魂動デザインの次世代 VISION』。これも気になる。先日RX VISIONが公表されたが、これがVISIONデザインのさきがけなのだろう。CX-5も次期フルモデルチェンジでVISIONスタイルに変わるとしたら、今から待ち遠しい。

 資料の中にある『CO-PILOTコンセプト技術』というのも気になる。copilotは副操縦士という意味だが、新たな運転支援の仕組みが搭載されるのだろうか。ある雑誌のインタビュー記事で、マツダの担当者が「マツダは将来にわたって完全自動運転は採用しない。マツダ車のハンドル操作は必ずドライバーが担う」と言っていた。どういった副操縦士が搭載されるのが楽しみだ。