マツダCX-5:宇宙の旅

マツダのSUV、コスパの高い「2代目CX-5」と私のカーライフ

新型CX-5のグレード選びで悩んだら、20S PROACTIVEを中心に考える

 当ブログも開設以来、お陰様で右肩上がりでアクセス数が増えていき、今では累計40,000PVを超えた。「20S」「25S」「PROACTIVE」などの検索ワードで当ブログを見つけていただく方が多く、購入を検討している人の多さがうかがえる

 過去の記事でもグレード選定の考え方には少し触れたが、そのときは、私が実際に20S PROACTIVEに決めたときの視点をなぞったものだった。そこで今回は改めて、新型CX-5のグレード体系がどのようになっているかを別の角度から解説してみる。

目次

 ただ情報を羅列するのでは面白くないので、20S PROACTIVE FF(2WD)を軸・中心として見ていくこととする。それが今回のテーマである。また、検討する人が少ないであろうから「無印」は無視する。

グレード別 販売状況

新型CX-5発売1ヶ月後のマツダのニュースリリースで、受注台数の49%がL Package、46%がPROACTIVEであることがわかっている。(【MAZDA】新型「マツダ CX-5」の販売が好調|ニュースリリース

 「無印」を除くと20S PROACTIVEがベース(最安)のグレードとなるわけで、このグレードを基準として、自分にはどのような装備や機能が必要なのかを考えることができるだろう。そうして最適なグレードを見つける助けになれば幸いだ。

 スペック表に書いてあることがすべてではあるが、情報がちりばめられていて見づらい(PDFファイル)ので、この記事ではあえて文章を読んでもらうスタイルとしたい。そのため今回の文章量は膨大。

全グレードを概観してみよう

 複雑なグレード構成も、無印を除くとすっきりする。以下の通り、全部で8グレード。

  • [ガソリン]20S PROACTIVE 2WD
  • [ガソリン]25S PROACTIVE 4WD
  • [ガソリン]25S L Package 2WD/4WD
  • [ディーゼル]XD PROACTIVE 2WD/4WD
  • [ディーゼル]XD L Package 2WD/4WD

ガソリン車は4種類

 ガソリン車は排気量の違いで2つに分かれる。2.0リッターの20Sと2.5リッターの25Sである。

 20Sは1種類、20S PROACTIVE 2WDだけ。2WDとは、CX-5の場合は前の2輪だけが駆動するFF(前輪駆動ともいう)という駆動方式だ。20SにL Packageは無い。

 25Sは3種類。25S PROACTIVE 4WD25S L Package 2WD25S L Package 4WD。4WDとは4つすべての車輪が駆動する駆動方式。「AWD」「i-ACTIV AWD」ともいう。

20S PROACTIVEは「2WD」のみ、25S PROACTIVEは「4WD」のみ

PROACTIVEだけをを比べると、20Sは2WD、25Sは4WDしか設定がないことがわかる。つまり、PROACTIVEで2WDに乗りたければ必然的に20S、4WDなら25Sを選ぶこととなる点に注意。

ディーゼル車も4種類

 ディーゼル車は排気量は2.2リッターだけ。PROACTIVEとL Pakcageそれぞれ2WDと4WDが選択でき、ガソリン車と比べわかりやすい。XD PROACTIVE 2WDXD PROACTIVE 4WDXD L Package 2WDXD L Package 4WD

グレード構成全体のまとめ

 下表の通り、「選択可」となっている8つのいずれかに決めることになる。ここまで理解できたら、複雑なグレード構成はほとんど理解したも同然だ。

新型CX-5(KF)のPROACTIVEグレード
  20S 25S XD
2WD 選択可 選択可
4WD 選択可 選択可
新型CX-5(KF)のL Packageグレード
  20S 25S XD
2WD 選択可 選択可
4WD 選択可 選択可

 次にこの表に車台価格を照らし合わせてみる。下表の通り、20S PROACTIVEから見たときに他のグレードが何円アップするかという表にしてみた。

 こうすることで、多くのグレード構成から無造作に検討するのではなくて、20S PROACTIVEからウン十万円多く支払う価値があるのがどうか、という視点で考えることができるようになるのではないか。

新型CX-5(KF)のPROACTIVE <20S PROACTIVEとの価格差>
  20S 25S XD
2WD 基準(268.9万円) +31.3万円(300.2万円)
4WD +22.7万円(291.6万円) +54.0万円(322.9万円)
新型CX-5(KF)のL Package <20S PROACTIVEとの価格差>
  20S 25S XD
2WD +29.7万円(298.6万円) +61.0万円(329.9万円)
4WD +52.4万円(321.3万円) +83.7(352.6万円)

ガソリンか? ディーゼル車か?

 一般的には、排気量が大きいほどパワーも大きいと言える。しかし新型CX-5の場合は、排気量構成の真ん中にディーゼルエンジンが入っているため、一概にパワーの大小だけで語ることができない。

新型CX-5(KF)の排気量とエンジンタイプ
パワー 排気量 エンジンタイプ グレード名
2.5リッター ガソリン 25S
2.2リッター ディーゼル XD
2.0リッター ガソリン 20S

 ディーゼルの特徴は、太いトルクにある。トルクとは、重いものを動かす力のことで、ガソリン車にくらべディーゼル車は特に低速域の加速に余裕がある。変速機つきの自転車に例えると、低速ギアがディーゼルで高速ギアがガソリンといえる。自転車を漕ぎ出すときや坂を登るとき、低速ギアの方がかける力が小さくて済み、スムーズだ。いっぽう高速ギアは脚に強い力をかけなければならず、スタートさせるのが大変だ。

 この違いは、文章で伝えるのはとても難しい。絶対に試乗して自分の感覚で判断されることを強くおすすめする。また、乗り心地以外にも、幾つかの相違点がある。下表をご覧いただきたい。

エンジンタイプ選びに関する超個人的な意見

もし、両方とも試乗できない事情があったり、エンジンタイプにあまりこだわりがなかったり、ディーゼルにさほど思い入れがないのなら、私はガソリン車を勧める。ディーゼルエンジンは、国内では現在マツダと三菱自動車しか製造しておらず、ある意味マイノリティーなもの。国内を走る自家用車の多くはガソリン車である。特別なこだわりがなければディーゼルに手を出すのは好ましくない。ガソリンがいい意味で「普通」である。

ディーゼルとガソリンの違い
  ガソリン ディーゼル
低速時の走行感(トルク) ふつう 車体を引っぱる力が強い
振動 ふつう 比較的大きい
エンジン音 ふつう 比較的大きい
エンジンオイル交換頻度 15,000kmごと 10,000kmごと
車台価格 ガソリン車に比べ約30万円高い
車体重量 ガソリン車に比べ70~90kgほど重い
燃料 レギュラーガソリン 軽油
燃費 ガソリン車に比べ10~20%ほど良い
燃料費 ガソリン車に比べ15%ほど安い
リコール 過去に何度か発生
燃費だけでディーゼルを選んでいいのか

たしかに、ディーゼル車の燃費は魅力である。計算してみよう。20S PROACTIVEのJC08モード燃費は16.0、XD PROACTIVEは18.0。10,000km走るために、20Sは78,125円(125円で計算)。XDだと58,333円(105円で計算)の燃料費となる。10,000kmごとにXDのほうが約2万円ずつ得をしていくことになる。10万キロ走れば20万円だ。では車台価格はと言うと、ディーゼルが約30万円高い。ということは、約15万キロ走ってやっと車台価格の元が取れることになる。

以上はとてもざっくりした試算であり、実際はもっと多くの要因が絡んでくる。繰り返しになるが、単純に経済性だけを理由に安易に選ぶべきではない。ディーゼルエンジンには上述のようにメリットとデメリットがあって、故障の不安や乗り心地といった観点ではガソリン車に軍配が上がるポイントも多い。ライトユーザーには敷居が高い代物だと思う。いっぽう、太いトルクの乗り味はガソリンでは決して得られない魅力でもある。こればかりはカタログで検討するには限界がある。絶対に試乗をして納得してから決めることを勧める。

グレード専用装備を確認

 2WDと4WDの説明め進む前に、各グレードの専用装備をお伝えしておく。一部のグレードには専用装備があるからだ。

 例えば、オプションのサンルーフはXDにしか設定できないXD PROACTIVEおよびXD L Packageのみ)。サンルーフがどうしても必要という人は、XD以外に選ぶ余地はなく、ガソリン車についてあれこれ考えても意味がないことになる。もう一つの例はヘッドランプウォッシャーとフロントワイパーデアイサー。これらは、4WDの専用装備で、2WDには(オプションであっても)装着できない。

 こういったグレード専用装備が多々あるため、先に説明したいと思う。この説明をあとに回すと、長い文章を読んだことが無駄になってしまう可能性があるので。

XD専用装備

 標準&オプション含めてXDにしか装着されない機能・装備は以下の通り。

  • 電動スライドガラスサンルーフ(チルトアップ機構付)

 XD PROACTIVEおよびXD L Packageにメーカーオプションで装着できる(2WD・4WD問わず)。とても魅力的な装備だが、ガソリン車に設定できないのが寂しい。ちなみにサンルーフを装着すると室内高が50mm低くなり、車体重量が10kg重くなる。

L Package専用装備

 標準&オプション含めてL Packageにしか装着されない機能・装備は以下の通り。

  • パーフォレーションレザーシート(ブラックまたはピュアホワイト)
  • インパネ・ドアトリム周りのサテンクロームメッキ装飾
  • ウィンドウスイッチ・ドアミラースイッチのクロームメッキ装飾
  • ニーレストパッド
  • ピラーガーニッシュ(ピアノブラック)
  • グローブボックス内植毛加工
  • 助手席6Wayパワーシート
  • パワーリフトゲート ※

 L Packageを特徴づけるのはなんと言ってもレザーシート。PROACTIVEではスクエアメッシュクロス(布)との大きな違いだ。また、内装のメッキ加飾も豊富であり、PROACTIVEには無い部分。実物で確認するのが吉。

 ピラーガーニッシュ(ピアノブラック)は、Bピラー(前後ドアの間)の枠の部分の加飾(通常ではマットブラックの樹脂素材)。外観からL Packageを見分けるわかりやすい特徴でもある。

 ※パワーリフトゲートは変則的で、L Packageの他にはXD PROACTIVE(2WD・4WD)にメーカーオプションで装着可能。

4WD専用装備

 標準&オプション含めて4WDにしか装着されない機能・装備は以下の通り。

  • リアフォグランプ
  • ヘッドランプウォッシャー
  • 大型ウォッシャータンク&ウォッシャー液残量警告灯
  • フロントワイパーデアイサー

 リアフォグランプを筆頭に、降雪地で役立つ機能が多い

 ヘッドランプウォッシャーは、ONにするとヘッドランプ下の窓が開いてウォッシャー液噴出用のノズルが出る。噴出後は再度格納される。こびりついた雪や泥を走行中に落とせる。ヘッドランプの照射能力を維持でき、より安全である。

 フロントワイパーデアイサーは、フロントウィンドウ下側のワイパー収納部分に埋め込まれた熱線で、そこに溜まった雪を融かしてくれるものだ。新型CX-5はこのワイパー収納部分のくぼみがかなり深く、多くの雪が積もるだろう。夜に積もった雪が溶けて固い氷になると、ハンドワイパーでの除去作業も骨が折れる。

ワイパー収納部分が深くなっている理由

新型CX-5では多く騒音対策が施されており、この部分もそのひとつである。普通の車では、走行時、ボンネットに沿って流れる空気がワイパーに当たって風切音を発生させる。それを防ぐために、ワイパーを深い溝の中に隠すことで、風切音の発生を抑えている。

 このように、雪国にお住まいの方にとって魅力的な装備は、4WD車にしか装着されないことに注意。

グレード専用装備まとめ

 以上の、XD、L Package、4WDそれぞれの専用装備を下表にまとめた。すでに明確な装備のこだわりのある方は、この時点でほとんど買うべきグレードが絞られるのではないだろうか。

新型CX-5(KF)の専用装備まとめ(MO=メーカーオプション、標準=標準装備)
    PROACTIVE L Package
    20S
2WD
25S
4WD
XD
2WD
XD
4WD
25S
2WD
25S
4WD
XD
2WD
XD
4WD
XD専用 電動スライドガラスサンルーフ(チルトアップ機構付) MO MO MO MO
L Package専用 ピラーガーニッシュ(ピアノブラック) 標準 標準 標準 標準
パーフォレーションレザーシート 標準 標準 標準 標準
インパネ・ドアトリム周りのサテンクロームメッキ装飾 標準 標準 標準 標準
ウィンドウスイッチ・ドアミラースイッチのクロームメッキ装飾 標準 標準 標準 標準
ニーレストパッド 標準 標準 標準 標準
ピラーガーニッシュ(ピアノブラック) 標準 標準 標準 標準
グローブボックス内植毛加工 標準 標準 標準 標準
助手席6Wayパワーシート 標準 標準 標準 標準
リアシートヒーター 標準 標準 標準 標準
パワーリフトゲート MO MO 標準 標準 標準 標準
4WD専用 リアフォグランプ 標準 標準 標準 標準
ヘッドランプウォッシャー 標準 標準 標準 標準
大型ウォッシャータンク&ウォッシャー液残量警告灯 標準 標準 標準 標準
フロントワイパーデアイサー 標準 標準 標準 標準

2WD? 4WD?

 さて次は、駆動方式を考えよう。25S L PackageXD PROACTIVEXD L Packageこのいずれかのグレードまで絞った方は、2WDか4WDかを考える仕事が残っている。

駆動方式の超基本的なこと

 そもそも車とは、エンジンの動力をギアやシャフトなどを経由してホイールに伝えることで走る。2WDは、エンジンの動力が前輪(両輪)にだけ伝わる駆動方式である(後輪は車に引っ張られてただ回るだけ)。いっぽう4WDは、その動力を全部のタイヤに伝える。

 想像してみよう。両手両足を地面につけて赤ちゃんのハイハイのように進むのが4WD。2WDは、その状態から両足をキャスター付きの台車に乗せ、両手の力だけで進むようなもの。

4WDを選ぶべき人

 4WDの威力は雪道や泥の中で発揮される。そのような路面では、4輪それぞれのグリップ(タイヤと地面が噛み合い地面を蹴ること)が異なる場面がある。例えば前輪が濡れた氷の上にあり、後輪は雪に噛んでグリップしているような場合、4WDであれば後輪が駆動するため前に進むことができる。2WDでは前輪しか駆動しないため、氷の上で空転し前進まで時間がかかることがある。

 雪国で、かつ雪上の運転に不安があるという方は、4WDを選ぶといいだろう。

普通は2WDで十分

 逆に雪の降らない地域では(乾燥路面や雨で濡れた路面程度なら)、2WDで十分だと言える。舗装路での駆動方式の違いは、素人には多分わからない(わからないから素人と言うべきか)。

 2WDの方が22.7万円安いのでその分装備を充実させるのも手だ。また重量も50kgほど軽い(燃費が良い)。特に4WDへのこだわりが無ければ2WDでよいだろう。

「SUVなら4WD」というステレオタイプ

そもそもSUVとは、クロスカントリーなどとよばれるタイプの車のスタイル(外観)を借り、市街地で走行することを想定してデザインされたボディタイプだ。クロスカントリーは悪路走破性を重視するためラダーフレームや4WDなどの構造が不可欠だが、CX-5のような最近のSUVでは必要なものではなくなってきている。「舗装路しか走らないが形はクロスカントリー風なものがいい」という消費者のニーズに応えた車が昨今のSUVである。

その証拠に、新型CX-5の取扱説明書『i-ACTIVE AWD』の章には「オフロード走行やラリー走行を目的に作られた万能車ではありません。凸凹や岩を乗り越えたり、川を渡ったりしないでください。4WD車であっても、アクセル、ハンドル、ブレーキの操作は一般の車と同じく慎重に行い、常に安全運転を心がけてください。」と明記されている。

私自身、「SUVなのに4WDにしなかったの?」と言われたこともある。だがその指摘は時代おくれた。このクルマの購買層はクロスカントリーがほしいのではない。クロスカントリー風のかっこいい乗用車に乗りたいのだ。CX-5はモノコック構造(ラダーフレームより剛性で劣る)。骨格自体が乗用車だ。

PROACTIVE? L Package?

 25S 4WDXD 2WDXD 4WD、このいずれかまで絞れたなら、次はPROACTIVEにするかL Packageにするかで悩むことになる。

 PROACTIVEとL Packageの違いは、「内外装の豪華さ」につきる。その違いは、ずばり「グレード専用装備を確認」の部分で説明したL Package専用装備である。改めて列挙すると、

  • パーフォレーションレザーシート(ブラックまたはピュアホワイト)
  • インパネ・ドアトリム周りのサテンクロームメッキ装飾
  • ウィンドウスイッチ・ドアミラースイッチのクロームメッキ装飾
  • ニーレストパッド
  • ピラーガーニッシュ(ピアノブラック)
  • グローブボックス内植毛加工
  • 助手席6Wayパワーシート
  • パワーリフトゲート ※これだけはXD PROACTIVEでオプション設定可能。

 これらはPROACTIVEでは装着できない。いずれかひとつでも必要なものがあれば、自動的にL Packageを選択するしかないということだ。

 もう一つの側面も検討しなければならない。それは、スクエアメッシュクロス(繊維)のシートはPROACTIVEでしか装着できない点だ。

 パーフォレーションレザー(革)と繊維との違いを検討しよう。いくつかの観点で比較した結果を表にしてみた。

革シートと繊維シートの違い
  スクエアメッシュクロス(繊維) パーフォレーションレザー(革)
高級感 ふつう 高い
熱に対して ふつう 寒い日は表面がより冷たく、暑い日はより熱く感じる
手入れ 細かいゴミが目地に入りやすい 拭き掃除ができる
色移り しない (白色の場合)デニムの色移りが目立つ
擦り傷 目立たない 砂や小石がこすれると傷を作る
通気性 よい 比較的よくない

 表のとおり、どちらも一長一短ある。ライフスタイルに合わせて考えてみてはどうか。アウトドアや子供などが多く汚れた服で乗り降りするシーンが多ければ、繊維シート。スーツなどフォーマルな用途が多ければ革シート。デニムで乗ることが多ければ繊維シート。ジュースをこぼしたときのため素早く拭き掃除したければ革シート。など。

さいごに(それでも悩むなら25S L Package 2WDにしよう)

 ここまで読んで頂いた方は、おおよそ方針が固まってきたのではないだろうか。冒頭でまず全グレードの構成を把握し、ガソリンかディーゼルかを検討し、グレード専用装備を確認し、2WDか4WDか、PROACTIVEかL Packageかについて考えた。

 改めてグレード構成表を眺めてみよう。(20S PROACTIVEとの価格差表)

新型CX-5(KF)のPROACTIVE <20S PROACTIVEとの価格差>
  20S 25S XD
2WD 基準(268.9万円) +31.3万円(300.2万円)
4WD +22.7万円(291.6万円) +54.0万円(322.9万円)
新型CX-5(KF)のL Package <20S PROACTIVEとの価格差>
  20S 25S XD
2WD +29.7万円(298.6万円) +61.0万円(329.9万円)
4WD +52.4万円(321.3万円) +83.7(352.6万円)

 これでもまだ決められない? そんな方には、25S L Package 2WDを強く強くオススメする。……なぜか?

価格設定のカラクリ

 表を見てもわかるように、2WDと4WDとの価格差は22.7万円である。(例えばXD PROACTIVE 2WDの300.2万円とXD PROACTIVE 4WDの322.9万円)

 次に、グレード設定の空欄部分、25S PROACTIVE 2WD(存在しない)の価格を考えてみよう。2WDと4WDの差額は22.7万円だから、25S PROACTIVE 4WDの291.6万円から単純に引き算して268.9万円。

 ……268.9万円

 おわかりだろうか。基準の20S PROACTIVE 2WDと同額になってしまうのだ。つまり、グレードの歯欠けがあるため気づきにくいが(もしくはわざとそう設定されているのか)、20Sと25Sとは同価格であると言っていい。

 そうなれば、25S PROACTIVE 2WD(存在しない)をそのままL Packageに格上げして、25S L Package 2WDがとんでもなくお買い得だ。

ではなぜ私は20S PROACTIVE 2WDを買ったのか

(無印を除く)全グレードで最安だったから。家計の予算がなにより最優先だ。もう一つ、レザーシートを避けたかったから。この2つにつきる。